パスポートとビザの取り方

パスポートとは

 

パスポートとビザは海外旅行に行く時に使用するものですが、基本的にこれらは個別に発行されるものとなっています。

 

まずはパスポート(passport)ですが、これは日本の法令上では正式には旅券と呼ぶもので、政府もしくはそれに相当する公的機関が交付することになっています。

 

用途はご存じのとおりですが、国外に渡航する人に対して国籍、その他身分に関する事項に証明を与えて、外国官憲に保護を依頼するための公文書です。

 

パスポートは、国際移動する場合には必要なものであり、ビザ(査証)が渡航先の政府による出入国管理であるのに対して、パスポートは渡航元政府による出入国管理の役割を果たしており、これに関する標準文書は国際民間航空機関(ICAO)で制定されています。

 

ちなみにビザはパスポートに刻印や貼付されるものです。パスポートは国が発行する公的書類として、国外において身分を証明する最も公的で通用度の高い身分証明書であり、海外旅行以外でも国内においての身分証明書として利用されることがあります。

 

日本には、旅券、公用旅券、外交旅券という3種類のパスポートがあって、いずれの旅券にも、天皇家の紋章でもある菊花紋章のひとつである十六一重表菊が表紙中央に印刷されており、身分事項ページの顔写真上部には、首相、政府、皇室の慣例的な紋章である五七桐花紋が印刷されています。